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回想

タンク工事を任され、かれこれ40基くらいのタンク工事に携わらせてもらい

早や4年近く

私のタンクの最初のイメージと言えば『鉄板を丸く組み立てるもんだ』くらいにしか思っていなかったので

その時は、やればどうにかなると軽く考えていました。

しかしその考えは脆くも着任してすぐに崩れ去りました。

工事に伴い報告書と計算書が私に届き

先ずは報告書!なるほどなるほど『ふむふむ』、納得!!

次にタイトルが『安全性評価計算書』なるもの、なに?なんだ?

中に目を通すと

数字と計算式でびっしり、絵文字なんて一つもない(あたりまえか)

地震動による固有周期?

応答倍率に水平 or 鉛直震度?

転倒モーメントに保有水平耐力?

言葉自体ピンとこない

 Σに∫にCOShなる双曲線関数、徐々に  汗!汗!!汗!!!

だめだこりゃ!!

はい次!

『浮屋根の浮力計算』に目を通す

これは何とかなりそう、先ず1ページ目、浮屋根(ポンツーン)の浮力計算

『ふむふむ』、納得!!

そして2ページ目、浮屋根に水が溜まった場合の浮力(確かに雨水が抜けなければ大変だ)

なんとか、納得!!

そして3ページ目突入

ポンツーンが二室破損した場合の浮力・・・(そんな想定やめてぇ・・・でも必要なんですよね)

慣性モーメントがお顔を出して、断念!

その他にも色々な計算書が次から次へと攻めてくる

恥ずかしい事に、タンクでこんなにあらゆる計算をしてる事なんて知らなかった。

もう頭の中はパニック状態で

計算書を理解するのに何日も費やし、挫折感だけが増していったのを想い出します。

でも月日が経てば、不思議なものですね、

いつのまにか見るポイントというか要領が分かってくるもので

今では、なんとか理解できるようになったのかなぁ~(完全じゃないけど)

根気よく付き合えば、なんとかなるものだ。

何より沢山の支えがあったからここまでこれたのでしょう。

振り返れば、感謝の一言です。

久しぶりのMです。

働くということ

このブログでは政治的な話や、その他意見が異なるような微妙な問題については、話題にしないことにしていますが、昨今電通の過労死の問題から労働者の長時間労働が問題視され、それに基づき現在国会では、時間外労働規制に関する法案が審議されています。これは簡単にいうと残業の上限を法律で一律に規制するというものです。

当社は業種としては派遣会社に属する業態ですが、この派遣会社も世間でのイメージは良いものではないようです。なぜなら、安い賃金でこき使う、電話一本で明日派遣されるところを伝えられる、すぐに派遣切りにあう、社会保障などないに等しい、まぁでるわ、でるわ、ここまででるかというほど悪いイメージのオンパレードです。

その派遣会社ですが、現在当社に在籍している人たちは、会社に使われるのではなく己の技術一つで世間を渡っていく人、趣味を優先するあまり一定期間働いて、その他の時間は全て趣味の時間とする人、退職しても世間と一定の接点を持ちたい人、将来自分の店を持ちたいために今は働けるだけ働いてお金を稼ぎたい人、介護を必要とする人がいるため働く時間を自分で決めたい人等、現状働く理由は千差万別の人たちが集まっているのが派遣会社である当社の特徴です。

何が言いたいのかというと、とどのつまり働く理由は人それぞれだということです。それをロボットじゃあるまいし残業の時間を一律に決めて、それに違反すれば会社は罰則を受けることが働く環境を整える解決方法になると、議員の皆さんが本当に思っていらっしゃるのであれば、私は大きな間違いだと思っています。

ある人がいみじくも私に言った言葉が今でも印象に残っています。「毎日上司に怒鳴られ、こき使われて精神を病みそうになって、やっとの思いで退職して今は派遣会社に所属しているが、どんなに過酷な環境で、そこに気の合わない嫌な人がいたとしても、この現場が終われば多分二度と会うこともないだろうと思えばどんなことでも耐えることができる。これがサラリーマンとして一つの会社にいたならばとっくに精神を病んで社会から放り出されていただろう。これが派遣会社に私が所属している最大の理由です」と。

見方を変えれば派遣会社も、そんなに悪くはないと思いますけど、ブログをお読みの方はどう思われますか。

未だ現状に即していない面があるにしても、派遣法も整備されて働く者にとってみても有利な法律となっています。

働く時間は自分で決める。そして正当に働いた時間だけ報酬をもらう。

私は、この当たり前のことが実現できる世の中が良い世の中だと思います。

 

建設業界、50歳でもまだ若い?

現場監督png

従業員の山内です。

私事ですが本日50歳になりました。生まれてもう半世紀です。

みなさんご存知の通り、建設業界の人間関係にはパワーバランスがありますよね。年齢の差、会社の上下関係、はたまたお客様と施工者とか関係なく、人と人とのパワーバランスがあります。

例えば僕が現場監督者として職人さんに作業指示する場合、僕が職人さんに信頼を得られなければ、上手く仕事を回すことができないですよね。立場的に上の筈が、職人さんに文句を言われてしまう状態になる 笑

僕がこの業界に入ったのが20代の頃、毎日ビクビクしながら仕事をしていたことを思い出します。経験もなく、何か聞かれてもしどろもどろで、その状態が自信のなさとして態度に表れていたんですね。その時に同僚の諸先輩方の貫禄ある姿を目の当たりにして、自分も早くあんな風に堂々とした監督者になりたいと思ったものです。

その当時、上司や同僚に認められたくて、職人さんになめられたくなくて、早く歳をとりたかった。今思えば本心は歳をとりたいではなく、多くの経験を早く積みたかったんだと思います。そしてカッコイイ、誰にも負けない自分になりたかった。

若かりし頃の過酷な現場を振り返ってみると、自分を成長させてくれたのは、現場をやりきった達成感。そしてその成功体験よりも貴重な経験は、失敗した時の敗北感。

そしてその体験から自分の弱さを身をもって知ることが成長の糧だったと思います。ようやくベテランの域に達した今でも、どこかで悔しさを常に持つように心がけています。

人生は勝ったり負けたり、上手くいったりいかなかったり。この繰り返し。敗北が悔しかろうが、痛みが辛かろうが、これからもチャレンジを止めることはないと思います。

そして失敗談を自虐ネタにして、みんなで呑んで笑えれば失敗は一度で二度美味しいですもんね。

これからは次の世代を育てて行くフェーズになるので、自分に関わってくれる人に対しては、面倒見の良い人で在りたいと思っています。

これからもよろしくお願いいたします。

Happy birthday to me. I have turned fifty.