前話「MotoGPに行ってきた(Part 1)」はこちら。
Part1ではレース結果の報告でしたが、Part2では我々が見た現地の模様をお伝えします。
現地の様子から
特設のモニュメントが我々を迎えてくれます。MotoGPは1949年に始まり今年が75年になる記念の年だそうです。
コースの一部ですが紹介です。
スタート&フィニッシュ地点です。土曜日は時々雨模様の天気でした。雨降りの時の傘は周りの人がコースが見えなくなるのと、雫が後ろの人に垂れてきますので原則禁止です。ですから皆それぞれカッパ持参です。
通称バックストレートと呼ばれている全長762mのダウンヒルストレートです。名前の通りコースがずっと下りになっています。ここは二輪、四輪含めコース中最も最高速が出る場所です。 MotoGPクラスでは300km近いスピードで通過していきます。しかしコースの終わりが90度の直角コーナーとなっていますので、ここでは強烈なブレーキング操作が見られます。時には車体が激しく左右に揺れるほどの強力なブレーキを掛けてコーナーに進入していくのが見られます。レース通の人が言うには選手の力量がはっきりと分かるのがここだそうです。一番見応えがある場所はここだという人が多いのも分かるような気がします。予選の日から、ここだけは人でいっぱいになります。
青山監督にホンダのレースチームの食事が提供されているブースに招待されて昼食を共にしました。
レース関係者しか食事ができないところですが、招待者ということで特別なタグをいただき入ることができました。
ドレッシングやソースなどは日本で見たことがないような銘柄でした。流石にアルコールはありません。
実は、入って直ぐに気がついたのですが、LCR HONDAのヨハン ザルコ選手が食事中でした。
ここはひとつ写真とサインをもらわねばという場面ですが、パドックを出るとファンから写真とサイン攻めに遭う人たちですから、この場所は数少ない安息の場だろうと思ったので遠慮することにしました。ちょっと残念な気持ちが。ヨハン ザルコ選手
食事の後、チームのパドックへも案内してもらいました。
Moto3のマシンを見ていて気付いたのですが、一般のバイクは左ハンドル側にはクラッチレバーがついていますが、Moto3のバイクにはクラッチレバーの上に後輪用のブレーキレバーが付いていました。右側のフットレストのところにも足踏式のブレーキが付いています。青山監督の説明では右フルバンクの時に右足のブーツが地面に着いてフットブレーキでのコントロールができない時があるので、そのために後輪は2箇所あるブレーキを使ってコントロールしているとのこと。また、このブレーキは色々な場面で使う機会が多いそうです。今はMotoGPマシンからMoto3マシンまで全て付いているそうです。
参考:サムブレーキhttps://ride-hi.com/pickup/thumbbreak_220214.html
写真は撮れなかったのですが、Moto2の車体各部には各種センサーと制御とか通信だとかをおこなう黒い箱状のものが車体のあちこちに取り付けられていました。あと車体のあちこちに繋がっているケーブルの多さに驚きました。
唯一写真を撮れたのが、タイヤとタイヤカバーの間にある赤いキャラメルみたいな四角いセンサーです。これは走行中のタイヤ温度を測る赤外線センサーだそうです。レース中もこれらを含めた各種センサーから送られてきた情報をもとにレーサーに指示を出すのだそうです。
タイヤを温める役目をするコントローラーの一部だと思います。
全てのパーツがこれらのボックスに収められているとのこと。
転倒で傷ついたカウルが。(欲しい)ボソッ
ピットレーンにも出てみました。
以上がパドックの様子でした。
ここからはパドックエリアの様子です。
観客席側の様子です。
キッチンカーも沢山出ていました。
近年は明らかに観客層が変わってきているのが実感できます。極東の遠い場所での開催ですから以前は日本人ばかりという感じでしたが、近頃は白人の方々やアジアの方々を沢山見るようになりました。事実、我々が座っていた客席も周りは白人の集団でした。そして我々の隣はタイの男女でした。何故タイの人たちだと分ったのかというと、タイの選手がレースに出ているときにタイ語で書かれた横断幕を二人で掲げて応援していたからです。そのほかにも沢山のアジアの方たちが来場されていました。これは開催地の順番は毎年のように変りますが、今年のアジア・オセアニア ラウンドは、9月にインドネシアから始まって、日本、オーストラリア、タイ、マレーシアと11月初旬までアジアを中心にレースが続いていきます。結果、ここ数年アジアの人たちがモータースポーツに接する機会が多くなり、自然と沢山のファンが増えたことが、この日本GPにも影響しているものと考えます。皆さん白人の方も含めて日本への観光を兼ねて応援に駆けつけているのではないでしょうか。
来年は、現在青山監督のところに所属しているタイのチャントラ選手が、Moto2からMotoGPという最高峰のクラスにステップアップして挑戦するので、タイでのモータースポーツの人気はさらに盛り上がると思います。
ここ数年は、あちこちから色々な国の言葉が耳に入り、本当に国際色豊かな日本グランプリになったなと感じます。
最後に動画です。撮影テクニックはアマチュア以下です。
本当に早くてスマホではとても撮影が難しいです(言い訳)
動画を見るときは大音量に注意してください。
動画その1 決勝スタート前をグランドスタンドから見たhttps://youtu.be/HraEAjkd4DM
動画その2 セカンドアンダーパスから最終コーナーhttps://youtu.be/YYrlsp3YgAY
動画その3 最終コーナーからメインスタンド前通過https://youtu.be/LfqI17-d4RY
最後にプロが撮ったMotoGP公式サイトビデオhttps://www.youtube.com/watch?v=IA5-ZMMItYA&ab_channel=MotoGP
以上です。また来年。