日別アーカイブ: 2016年2月12日

『人材育成』仕事を任された若者を見守って感じたこと

スクリーンショット 2016-02-12 14.22.34経営者やマネジメントに関わるテーマの一つ『人材教育』
経営者やマネージャーの方々も「自分一人だけで何でもやってやる」という
若かりし頃の思い出を振り返りながら読んでみて欲しい

<仕事を任された若者を見守って感じたこと>

彼はヤル気があり、自分のスキルアップの為、できる限り自分でやりたい!!
と意気込んで、期限付きの仕事に取り組み始めた。

活き活きと働く彼を応援しながら、順調なのだろうと僕は感じていた。

2ヶ月余りの計画期間を経て、締め切り間際になり業務が残っていることが発覚。
急遽彼の上司がリーダーシップを発揮し仕事を再分配して期限に間に合わせた。

さらに間の悪いことに当の本人は、仕事の期限の4日前から研修で不在になっていた…

<理想と現実>

やる気と実力は、すぐに伴っていかない。
問題なのは「問題が何かわからないこと」にある。

プロジェクトを始める前に、
今の実力で彼一人でやり切るのは難しいのではないか?

彼の上司は予想していた。

わかっていながら、最低限のアドバイスだけして見守った。

早めに業務を分担して、楽に間に合わせることだってできた。

そこをギリギリまで我慢して見守ることができた
彼の上司の器の大きさを高く評価したい。

仕事というのは、自分が計画したように順調にいかない。

最初に与えられたものから仕事量はどんどん増えて行く。

潜在的な問題が膨らんでいく傾向にあるからだ

依頼元から受け取った仕様書に不備があったり、質問の期限を相手が守ってくれないことが頻繁に起こる。

自分で頑張ってもどうにもならないことが起こるからだ。

<本当のスキルアップの為に>

はっきりいってしまうと、チームの中の職務怠慢の人が足をひっぱるのだが、これを見据えて危険予知しながら仕事をこなしていくことが大切であり、本当のスキルアップであると言える。

この部分は経験からしか得られない。
予め上司から早めにやっておけと言われたところで、理解することは容易ではない。

だから彼の上司は、彼に失敗体験から学んでもらいたいと考え、黙って見守り続けたのである。

こういう上司が居る環境で育った若者は、どんどん成長していくだろう。

自分の失敗体験を心の底から反省し、次の仕事に活かせるから。

かたや
全部お伺いを立てなければ仕事ができない。
何かやるたびにゴチャゴチャ口を出してくる上司。

予定通りに出来なかった時
それ見たことかと批判したりする人がいる環境で新人が成長することは困難だろう。

<時代に沿った人材教育>

今は昭和のイケイケ根性論で乗り切っていける時代ではない。
自分はこうしたら上手くいったという成功法則を押し付けてはいけない。

今の若い人は優しく、人を押しのけたり傷つけたりすることにとてもナーバスである子が多い。
今のご時世をしっかり把握して、相手を良く理解した上で指導する必要性があると思う。
適度な緊張感を持たせた上で任せるのが良いのではないだろうか。

教える側も人間なので、感情とかエゴが出てしまうこともある。

教育で心がけたいのは、愛情と情熱が必要だということだ。

あとはひたすら忍耐、忍耐!

(やま)