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コンクリート床面クラック誘発目地

コンクリートは、乾燥する過程で余分な水分が抜けていきます。コンクリートは水分が抜けていくときに収縮していきますが、その時コンクリートに歪が生じて最も弱い部分にクラックが発生します。これはコンクリートの特性上避けられない現象で防ぐことはほぼ不可能です。また地震等により異常な力が加わった場合にもクラックは発生します。
コンクリートの外壁等では、窓の四隅等によく斜めにクラックが入ってるの見かけますよね。また、柱と壁の取合い部等にも同じようにクラックが生じます。

コンクリートにクラックの発生が避けられないのであれば、予め目地を作りそこにクラックを誘発させるという手法があります。
コンクリート打ちをしたある程度以上の大きさの倉庫や駐車場の土間は、面積が大きい為に前述のとおり、脆弱部分にクラックが発生します。
何もしない場合クラックは好き勝手なところに発生します。見栄えも悪くなります。そこでコンクリートを打ち終わってからコンクリートカッターで巾 5mm、深さ30mm程度の目地を作り、そこにできた目地の部分にクラックを誘発させます。これをひび割れ誘発目地といいます。やや専門的にいうと凹部となった部分は断面欠損部ですので応力集中が発生します。従ってわざと弱い部分を事前に作っておいて、その弱い部分にクラックを誘発させるという手法です。

クラックをわざと誘発させるための目地、と言えば良いでしょうか。3m~4m間隔のマス目を作り、そこにコンクリートカッターで目地を入れていきます。img_0732img_0735img_0730img_0733