投稿者「wpmaster」のアーカイブ

働くということ

このブログでは政治的な話や、その他意見が異なるような微妙な問題については、話題にしないことにしていますが、昨今電通の過労死の問題から労働者の長時間労働が問題視され、それに基づき現在国会では、時間外労働規制に関する法案が審議されています。これは簡単にいうと残業の上限を法律で一律に規制するというものです。

当社は業種としては派遣会社に属する業態ですが、この派遣会社も世間でのイメージは良いものではないようです。なぜなら、安い賃金でこき使う、電話一本で明日派遣されるところを伝えられる、すぐに派遣切りにあう、社会保障などないに等しい、まぁでるわ、でるわ、ここまででるかというほど悪いイメージのオンパレードです。

その派遣会社ですが、現在当社に在籍している人たちは、会社に使われるのではなく己の技術一つで世間を渡っていく人、趣味を優先するあまり一定期間働いて、その他の時間は全て趣味の時間とする人、退職しても世間と一定の接点を持ちたい人、将来自分の店を持ちたいために今は働けるだけ働いてお金を稼ぎたい人、介護を必要とする人がいるため働く時間を自分で決めたい人等、現状働く理由は千差万別の人たちが集まっているのが派遣会社である当社の特徴です。

何が言いたいのかというと、とどのつまり働く理由は人それぞれだということです。それをロボットじゃあるまいし残業の時間を一律に決めて、それに違反すれば会社は罰則を受けることが働く環境を整える解決方法になると、議員の皆さんが本当に思っていらっしゃるのであれば、私は大きな間違いだと思っています。

ある人がいみじくも私に言った言葉が今でも印象に残っています。「毎日上司に怒鳴られ、こき使われて精神を病みそうになって、やっとの思いで退職して今は派遣会社に所属しているが、どんなに過酷な環境で、そこに気の合わない嫌な人がいたとしても、この現場が終われば多分二度と会うこともないだろうと思えばどんなことでも耐えることができる。これがサラリーマンとして一つの会社にいたならばとっくに精神を病んで社会から放り出されていただろう。これが派遣会社に私が所属している最大の理由です」と。

見方を変えれば派遣会社も、そんなに悪くはないと思いますけど、ブログをお読みの方はどう思われますか。

未だ現状に即していない面があるにしても、派遣法も整備されて働く者にとってみても有利な法律となっています。

働く時間は自分で決める。そして正当に働いた時間だけ報酬をもらう。

私は、この当たり前のことが実現できる世の中が良い世の中だと思います。

 

建設業界、50歳でもまだ若い?

現場監督png

従業員の山内です。

私事ですが本日50歳になりました。生まれてもう半世紀です。

みなさんご存知の通り、建設業界の人間関係にはパワーバランスがありますよね。年齢の差、会社の上下関係、はたまたお客様と施工者とか関係なく、人と人とのパワーバランスがあります。

例えば僕が現場監督者として職人さんに作業指示する場合、僕が職人さんに信頼を得られなければ、上手く仕事を回すことができないですよね。立場的に上の筈が、職人さんに文句を言われてしまう状態になる 笑

僕がこの業界に入ったのが20代の頃、毎日ビクビクしながら仕事をしていたことを思い出します。経験もなく、何か聞かれてもしどろもどろで、その状態が自信のなさとして態度に表れていたんですね。その時に同僚の諸先輩方の貫禄ある姿を目の当たりにして、自分も早くあんな風に堂々とした監督者になりたいと思ったものです。

その当時、上司や同僚に認められたくて、職人さんになめられたくなくて、早く歳をとりたかった。今思えば本心は歳をとりたいではなく、多くの経験を早く積みたかったんだと思います。そしてカッコイイ、誰にも負けない自分になりたかった。

若かりし頃の過酷な現場を振り返ってみると、自分を成長させてくれたのは、現場をやりきった達成感。そしてその成功体験よりも貴重な経験は、失敗した時の敗北感。

そしてその体験から自分の弱さを身をもって知ることが成長の糧だったと思います。ようやくベテランの域に達した今でも、どこかで悔しさを常に持つように心がけています。

人生は勝ったり負けたり、上手くいったりいかなかったり。この繰り返し。敗北が悔しかろうが、痛みが辛かろうが、これからもチャレンジを止めることはないと思います。

そして失敗談を自虐ネタにして、みんなで呑んで笑えれば失敗は一度で二度美味しいですもんね。

これからは次の世代を育てて行くフェーズになるので、自分に関わってくれる人に対しては、面倒見の良い人で在りたいと思っています。

これからもよろしくお願いいたします。

Happy birthday to me. I have turned fifty.

2017年今年の業界は

一月も半ばを過ぎ、とっくに正月気分は抜けていますが、まだまだ今年最初にお会いする方との会話は 「今年も宜しくお願いします」 との会話で始まります。

昨日、当社が関わっている現場にちょっとした用事があり伺ったところ、現場を担当されている課長さんとひょっこり出会い短い間でしたが二人だけの会話の時間がありました。

会話の中で、今担当しているこのプラントは台湾にコピープラント(設計を含めプラント全体をそっくりそのまま別の場所に作った装置のことを業界ではコピープラントと呼びます)があるが、高度な技術やノウハウを必要とする基礎原料や中間品などは日本からしか供給していなかった。だが今度台湾サイドで作るように決定がなされ日本にしかなかったプラントを作りに暫く前まで台湾に赴任していた。

そして今ある日本のプラントは解体撤去する方針が決められた。おそらくプラントを解体撤去した跡地には何も作られることはないだろうとの話をされました。その横顔は寂しそうで無念の気持ちがこちらにも伝わり帰りの車の中で、自分自身もしんみりとしてしまいました。

実は、このような話はここだけの話ではなく、あちこちでよく聞くようになりました。日本にあるプラントをそっくりそのまま主に東南アジアの国々に作って、そこから製品を供給するというような仕組みが日本の名だたる化学品メーカーでは特に近年顕著になったようです。

当社のある千葉県でも大手化学メーカーの巨大なプラントがこの数年で停止したり解体されたりしました。

私には何故日本のプラントが競争力を失っていくのか、それには様々な理由があるにせよ本当のところは解りません。

我々はこの業界に生きている者として、このような状況が続けばやがて全国から製油所や化学工場が消えてなくなるのと軌を一にして、我々も消えてなくなっていく運命にあるのではないかと思っています。

そのような運命を共にしない為に今こそ知恵を絞り、積極果敢に新たなことに挑戦する気構えで今年一年頑張ります。