最近、東北地方や中国地方への出張が続きました。そこで感じたことは、とにかく町が寂れていることです。数年前にも訪れた同じ町ですが、その時に比べても閉まっている店は確実に増えていました。商店街を歩いても人が居ないのです。地方の衰退は予想をはるかに超えて進行しています。人口は確実に減っていることが実感として、ひしひしと感じられます。恐らく栄えた時代には、地価も高かっただろうなと思われる所が、売却物件、問い合わせは〇〇不動産までとの看板が今回は沢山見受けられました。
専門家と称する人たちが色々な意見を述べているのですが、その中に 「人口が減っても問題は無いのだ。それに見合った生活、例として北欧のような国になればよいのだ」 という意見を言う専門家もいますが、あの地方の衰退振りをみて、その意見が言えるのが私には理解できません。
日本は、先人たちの努力で稀にみる高成長を遂げた国になりました。海外に出た方は分かると思いますが日本のパスポートは最強の部類に入ります。ほとんどの国にビザなしで入国できます。これの意味するところは国力が有るか無いかの差でもあります。人口減少は誰が何を言おうとも、確実に国力を減少させることに反論できる人はいないと思います。
東京には、この数年間で東京以外から45万人の流入があったそうです。しかし、東京のGDPはマイナス2.2%だったそうです。東京でもこのような状態になっていることを我々は理解する必要があります。
日本の生産年齢人口は、この5~10年で1000万人近く減るデータがあります。その時に我々企業として生き残っていくにはどうすれば良いのか真剣に考える時期に来ています。
地方の衰退から何故に企業の生き残る話になるのか、書き人本人も問題提起をしようとして結果理解不能な話になってしまいました。