六ヶ所便り⑪ 七輪

東通り原発でお世話になったF氏が六ヶ所に赴任し、先日お家に呼ばれました

この方とは付き合いも古く、お互い料理が好きだという共通点もあり

部屋で食事でもしようということになり、私もオリジナリティーの自家製モツ煮を持参しました

というのもF氏は料理に関して物知りで、その調理方法もかなり凝っているので

F氏を唸らさせるには普通のモツ煮ではダメなのです

先ずは、自慢の調理器具を見せてもらった

餃子専用の3mmの厚くて重いフライパンや

数々の鍋に火力の強いコンロまで

業務用?って思わせる道具がずらり

そして十本以上の包丁類、なたの様な出刃包丁からペティナイフまで

一本どれも数万円との事で

かなりのマニアックである

極めつけはピカピカの柳刃包丁

光沢がそこらの包丁とは全く違っていて、めちゃくちゃ切れそう

オーダーメードでお値段は10数万円だそうです

今日はどんな料理かと期待が高まる

すると、七輪を用意しているから「表に出ましょう」と

暗い中で七輪の火が灯り

サンマが網の上で焼かれている

焼けるまで、私のモツ煮を食べる

七輪と夜って乙な設定です

程よく焼けたところで箸を入れる

塩味が少し?と思いながらも七輪で焼くと美味い!

「ごめん、塩降るの忘れてました」と

二尾目は塩を手もみして焼いてくれた

塩味でさらに美味しくサンマ堪能し終え

ご飯が炊けているとの事で部屋に戻った

出されたのは

炊き立てのご飯に、わさびふりかけ

うぅ~ん・・・、悪くはないんだけど

できればサンマでご飯を食べたかった

美味かったんだが

私が、数時間かけ作ったモツ煮に比べれば

サンマの塩焼きにそして、ふりかけが、なんか可笑しくて

帰り際、どうしても言いたくて

「あんだけ凄い道具を見せられて、結局は素手とふりかけかよ!」

冗談が通じるF氏なのでツッコみました(M)