明太子に隠された凄技に思う

先日スーパーで、ふと不思議な事に気付きました。
それは明太子を買おうとしたとき、今迄気にもしていなかったのですが、
なんとパック詰めの明太子はみんな同じ分量(同じ値段)なのです。
一昔前はそれぞれの重さに値段が決められたものですが。

なにが不思議って?

大きい明太子から小さくして同じ分量にするのですよ。
細切れの明太子なら、少しづつ足していけば同じ重さに簡単にできますが。
これは、プロの職人技か?
明太子にためらい傷のような包丁の跡がないことを考えると、確実にプロの仕業、それもかなりの凄腕!

テレビで見たことがあるのですが、すし職人はプロになると常に同じ大きさ(重さ)で
シャリをにぎる事ができるらしい。(凄いものだ)

そういえば私も昔、レストランで働いていた頃
食パンを真っ直ぐに切れなくてマスターによくしかられたのものです。
特にサンドイッチ用にパンを切る時は食パン一本を36等分にしなければいけなくて
初めのころは、38枚になったり34枚になったりで、それも薄いのや厚いのや
決してプロとは言えない散々な結果が続きました。
でも回数を重ねるにつれて、なんとか36枚に切れるようになるものなのです。
そしてやがて完ぺきに熟せるようになり、念願のプロ(自称)の仲間入りを果たしたのである。
(実は20枚位切ったあたりから、微妙に厚さを調整していき36枚にしていたのだ。全然、凄くない私)
姑息なプロだったのだ。(笑)

あっ!そうそう
明太子の話ですが、実はあれはプロの職人が切っている訳じゃなくて
3次元的に計測計算し、ロボットで切っているそうです。
これも凄い技術ですね。
でも熟練された職人さんならロボットと同じ芸当ができると私は信じています。

20年位前になるのでしょうか、NHKスペシャルで「技能五輪、1000分の1ミリへの挑戦」と題する
機械系職種の日本人選手の戦いが放映されました。
私は今でもその映像を思い出すと熱くなります。
その1000分の1ミリを見抜く技量、その妥協を許さない熱い思い、そして最後までやり遂げる不屈の精神

コンピューターやロボットが発達し人間に取って代わったとしても
どうかこのプロの技を絶やさないよう継承されていくことを願います。

それではご安全に!(M)