二週間ほど前の事、残業時間帯に他グループのAさんから電話が有り
A、「Mさん明日の午後一に、こちらにきてくれますか」
こんな時間に呼び出しの電話、不吉な予感!
向こうの声は低く怒っているようにも聞こえる
なにかまた仕出かしたかな?
明日と言っているのだから、少なくとも緊急ではないみたいだ
一番怪しいのは気付かないうちにルール違反をしている事か?
幾つか思い当たる節があるのも悲しいが
結局断定には至らない
恐る々、聞いてみる
私、「どういうことでしょう?」
A、「古い話なんですが、あの時の~を表彰したいのでBさんと一緒に明日こちらに来てほしいのです」
えっ、表彰!私が?
なんだ脅かしやがって!(ほっと胸をなでおろす)
しかし一年位前の事をよく覚えていてくれたものだ
それだけで嬉しいものである
私、「自分でもすっかり忘れていた事で、大したことはしていませんので」
A、「いやぁ~異動した上長の机を整理していたら下の方から出てきたんで」
なんじゃそれ!忘れられていたのかよ!
私、「でもすみません明日のその時間は予定があり、違う日でお願いしたいのですが」
A、「じゃぁまたMさんの都合の良い日を教えて下さい」
想えば失敗ばかりの毎日
これで、幾つかの失敗が帳消しになるのかな
只、あと10回位、表彰されないと私の天秤は水平にはなりそうにありませんが
次の日、Bさんの都合を確認し(Bさんは間もなく他現場にいく予定)メールで希望日を伝える
こういう場面では自分からは、なかなか言えないもので
<Bさんはあと三日位しかこの現場に居ないので早めに表彰してあげて下さい>
とBさんを全面的に前に出してアピールするが
あれから二週間、まだ返事がこない
Bさんは、もう居ない
そして自ら連絡する術を失った今
来年の異動時に書類の下から再び姿を現す事を願うばかりです
幻に終わった表彰
ああ、私の天秤は傾いたままです(M)