12年振り

20150622_142511デスクワークをしていた昼下がり、眼は見開いているものの頭の中は若干ぼーっとしている時に、
あの人は突然私の業務する仮設の事務所にやって来たのです。
ふと夢の中にいるのではないかと思いました。

そう、気付いてみるとあの人とこうやって同じ仮設の事務所の中にいるのは12年振りです。
昔より安全帯姿がカッコよく見えるのは何故なのでしょう。
あの人も12年かけてさらに成長してしまったのですか。

12年前の頃は、私は先輩にしょっちゅう叱られ、机の前に立たされ、
「お前は幼稚園児以下の頭だ!!」とまで怒鳴られ、
憔悴しきっている私を助けてくれたのもあの人でした。

そんなことを1人頭の中で思いめぐらして懐かしみながら、
今度あの人と一緒に仕事をする時には絶対にあの人に認めてもらおう、
今の私ならきっとやってやる、どんなにつらいことがあっても今なら乗り越えられる自信が少しはある。

そしてもし、あの人と同じ事務所の中で仕事が出来るのなら喜びさえ感じることが出来てしまう。
その時、きっとあの人は私のことなんか見ていないかもしれない。
でも私はそれでいい。私の気持ちが伝わるのはまだまだ先かもしれない。
いつになるのか・・・。
それまではどんな仕事だってやってやる。

6か月前に書いた下書きの原稿を読み返し、尚一層気持ちが引き締まる思いがした今日でした。(F)