Computer Aided Design (CAD)について

今から60年ほど前に、「CADの父」といわれるDr. Patrick Hanrattyによって、世界初の数値制御システムが開発されました。そして、それは後のComputer Aided Design略してCADと呼ばれるものとなるものでした。CADを使うことにより画面上での編集の柔軟性、多機能性、再現性及び正確性は、その後の建築や製造業のエンジニアリングに革命をもたらしました。

それでは、CADが普及する前の設計や製図はどうしていたかというと、設計や製図という業務自体は、CADが普及する遥か昔からあり、ドラフターという製図道具を用い、手書きで製図をしていました。この時代を知っている設計者は現在でもまだ多いはずです。この頃は、連続曲線を雲形定規で滑らかに繋ぐことや複雑な3次元表現などはひと苦労で、初心者はそのような複雑で難しい製図などやらせてもらえませんでした。もちろん、寸法の計算や字消し板を使った修正や、図面の青焼き、トレース作業にもかなりの手間と時間が必要とされた時代でした。

それが今では、建築や製造分野でCADを使わないことには、何もできないという時代となりました。

何故、こんな話題をしたかというと最近懐かしい写真を目にしたからです。
それが下の写真です。
まだCADなどというものが、この世に存在していない時代の設計業務の風景です。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

この写真を見て懐かしく思える方は、恐らく50代半ば以降の人だと思います。
引用:VINTAGE EVERYDAY