ニューヨーク・シティ・セレナーデ

孤独な戦い
ある測定方法について私は異を唱え
その私の考えに反する考えも当然あるわけで
ましてや、その測定方法を指示しているのは客先であり
そしてその方法ですでに測定は進んでいて
四面楚歌の状態

松本清張は一冊の小説を完成させるのに五百冊の本を参考にしたと聞いたことがありますが
その域までは到底無理ですが
私も何度も、自分の言ったことが正しいかどうか
考えられる可能性について調べ精査してみた

ここで注意しなければならないのが自分を正当化しようとして都合よく考えてしまうことだ
そうならないように、もう一人の自分が、「この場合はどうなんだ」と鋭く問いかける
その度に胃が痛くなる
私は、なんとかその答を見つけだし胸をなでおろすが
もう一人の自分はさらに上回ってくる
そして血の気が引いていく
そんな自問自答を繰り返す日々が続いた

そして今日、客先の方が上長に質疑メールしていたものが私にもCCで入った
幾つかの質疑の中の一つに
”私は・・・この測定方法で正しいと思うのですが”
確認して下さいという内容のものがあった
それは、私の測定方法に同意してくれているものだった
まだ決着は着いていませんが
なんだかポロっと涙がでてしまって
メールを発信してくれた方に、ありがとうを告げ
そして肩の荷が少し軽くなった

夕方、スーパーに行ったら、クリストファー・クロスのニューヨーク・シティ・セレナーデが流れていた
若い頃に大ヒットした曲でその頃の自分が蘇えります
当時、飲食店に勤めていたときに、店に設置していたレーザーディスク(死語ですが)のソフトを買いに
この曲が大好きだという娘と梅田でデートしたっけ
結局売ってなくて、オリビアニュートンジョンを買って帰った
淡~い淡~い思い出の曲です

そんなこと有ったんだなぁ~って(M)